翔鷹会の前身は、東京都立三鷹高等学校・躰道部です。
現在の翔鷹会の初段以上は全て三鷹高校躰道部の卒業生です。
残念ながら、この三鷹高校躰道部は2003年、
第30代躰道部員の卒業と共に、31年間に渡る歴史に幕を閉じました。
この三鷹高校躰道部は、近藤光男先生(八段範士)が
1971年に三鷹高校に保健体育の教師として赴任されたことに端を発します。
躰道部は、近藤先生が赴任された年から同好会としてスタートし、2年目にクラブに昇格しました。
初めのうちは、武道場の二階にあるコンクリートの屋外で稽古をされていたそうです。
その後、畳のある柔道場に移り、3年目には第一回全国高校生躰道優勝大会を三鷹高校の武道場にて開催し、
三鷹高校躰道部は各競技において優秀な成績を収め、総合優勝することができました。
更にその年の東京大会の団体実戦競技において、
高校生チームながら並み居る社会人・大学生チームを撃破し、優勝するという快挙を成し遂げました。
この年は、近藤先生の創られた“鷹高躰道”の実力の高さを、全国に知らしめた年になりました。
それから15年間、近藤先生は指導者として多くの実力者を育て上げられ、
1986年、第13代躰道部員の卒業と共に他校に転任されました。
それから16年間、指導者不在の状況でありながら、
顧問教師、卒業生などの協力により、三鷹高校躰道部は活動を続けることができました。
その間、三鷹高校躰道部・夏期合宿において、
近藤先生は、ご多忙の中にも関わらず、毎年指導にいらして下さいました。
しかし、1999年から稽古中での怪我が増え、更に長年躰道部を支えて下さった顧問の小山先生の異動もあり、
2001年に校長からの廃部命令が下されました。
第29代、第30代、OBらによる願いも通じず、第30代を最後に入部不可になり、廃部に至りました。
全29代(第4代は卒業生無し)の躰道部卒業生は計310名(マネージャー含む)でした。