△スポーツ傷害
4.躰道での主なスポーツ障害
スポーツ障害は、運動を長く続けていれば必ず起きてくるものです。
躰道でも、スポーツ障害を抱えながら競技をしている選手が少なくありません。
ここでは、躰道で起こりやすいスポーツ障害を載せます。・腰痛
躰道をはじめ、全てのスポーツ・武道で起きやすい障害となります。
躰道での障害でも、ずば抜けて多いものになります。
腰痛の多くは、腰椎椎間板ヘルニアによるものです。
椎間板ヘルニアとは、腰椎(背骨)の間にあるクッション材(椎間板)の中身(髄核)が飛び出て、
背骨の中を通っている神経(脊髄神経)を圧迫し、腰周りの痛みやダルさ、太もも裏側の痺れなどをもたらします。
ヘルニアがある場合、SLRテスト(仰向けで片足を伸ばしたまま持ち上げていくテスト)をすると、
太もも裏に痺れ・痛みが生じ、角度が70度まで達しません。
・慢性足関節不安定症躰道では、転技による足関節捻挫は珍しくありません。
しかし、捻挫を放置、もしくは回復途中に動き回ることによって、靭帯が伸びたままになります。
そうすると、足関節の可動域が広くなり、足首がグラグラしたり、回すとゴリゴリなったりするようになります。
その状態になると、着地時に足首にかかる負担が大きくなり、捻挫を再発しやすくなります。
そのため、足首をかばうために膝や腰への負担が増えて、他のスポーツ傷害の原因となってしまいます。