△スポーツ傷害
5.スポーツ障害を予防するには?
スポーツ障害は、筋肉のバランスや柔軟性が悪くなると、起きます。
バランスを意識したトレーニングや、ストレッチを習慣付けることが障害を予防するために、
最も必要なことになります。
トレーニングを行なった後は、必ずストレッチを行ないましょう。・腰痛
背骨は、腹筋と背筋が引っ張り合うことでバランスを取っています。
そのため、腹筋と背筋のバランスが崩れることによって椎間板にかかる負担が大きくなり、
それが椎間板ヘルニアの原因となり、腰痛になります。
主に、背筋>腹筋となることが多く、背筋が強すぎる場合、腹筋が弱すぎる場合の2つがあります。
どちらにしても、腹筋を鍛えることが大切になります。
この場合の腹筋トレーニングは、アイソトニックス(動かすトレーニング)で回数をこなすよりも、
アイソメトリクス(静止して行なうトレーニング)で時間をかけてやることが大切になります。
また、腹筋・背筋・股関節周りの筋のストレッチを入念に行なうことが大切です。
特に、殿筋郡をしっかりと伸ばすことが重要です。
筋肉は、温めてからの方が伸びやすいので、お風呂上りにストレッチすると効果的です。
ただし風呂上りでは、あまり無理に伸ばしすぎないことに注意して下さい。
・慢性足関節不安定症足関節では、まずは捻挫をしたら、完治するまで動かないことです。
足首の捻挫で休むのはかなり勇気がいりますが、治らないうちに動くと治りが遅くなり、
痛みに怯えながら競技することとなるので、長い眼で見るとしっかり治療することが必要です。
しかし、大会直前などであるならば、足首をしっかりと固定することが大切です。
足首の固定は、テーピングかサポーターが用いられます。
テーピングは固定力が強く再発予防になりますが、コストが高い上、技術が必要です。
その点サポーターは誰でも使え、テーピングよりもコストも安くなります。
しかし、固定力は弱いため、再発しやすくなるので、受傷初期ではテーピングを行うことが望ましいです。以下に、テーピングとサポーターの違いを載せましたので、参考にして下さい。
固定力
難易度
応用性
コスト
目的
テーピング 強い 特別な技術が必要な上、
一人では貼りにくい貼り方によって固定部位・固定力を変えられる 高い
(1時間程度で固定力低下)試合向け サポーター 少し劣る 誰でも簡単に装着可能 各関節・各部位で違うサポーターが必要 長期的には安い
(着け直し可能)練習向け 不安定症になってしまったら、テーピングかサポーターを使うのも一つの手です。
しかし、テーピングやサポーターを付けていると、足首を動かすことができにくいため、
足首の筋肉が弱化しやすくなります。
そのため、足関節周りの筋肉を鍛えて、足首に負担がかからないようにすることが一番でしょう。